孤独のグルメを読んだ

孤独のグルメ (扶桑社文庫)

孤独のグルメ (扶桑社文庫)

以前、「好き好き大好きっ」さんで取り上げられていて、それで興味を持っていて、いづれ買おうと思っていたのをちょっと前に買いまして、楽しく読ませていただきました。好き好き大好きっさんでもリンクされていたこちらのレビューを読んでから読むと余計に面白い。
文庫版なので絵も字も小さく、少々見づらいですが(ジャンプっ子なので大ゴマに馴れ過ぎたのかもしれませんが)しかし、漫画としては技術的に非常に良くできた漫画なので大変つつがなく面白く読めます。面白いというか、なんなんだろうこの共感というかシンクロ率は、みたいな。
例えば第10話の自然食を売りにした(定食屋といった方が適切そうな)レストランの話なんかは、非常に、なんというか、オツですな。「店員が(中略)みんなもっと勉強してといっているような・・・」というモノローグとか、なんか思うところありますよねえ。ぼくも過去に喫茶店を色々開拓していた頃に、「自然」とか「無添加」とか「健康」とかそういうオーガニックな感じの店に入って、ある種の心情左翼的な感じで、いろんな催し物やボランティアのチラシがおいてあって、店主と異様に馴れ合い関係な常連客がひとりは常にいたりして、出てくる食器は手作りのもので、店員の応対がプロフェッショナルのそれというよりは善意の応対みたいな・・・・・・。とかそんな個人的な体験をいろいろ思い出しながら読める漫画ですね、この孤独のグルメという本は。