デトロイト・メタル・シティを読んだ。

デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))

デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))

この本を取り上げるのは、だいぶいまさら感がありますね。実際読んだのはこれを書くよりかなり前ですし。(とは言っても初版ではなく第2刷ですが)だいぶ前の話ではあります。
作中に出て来るアーティスト名は、確かに(一昔前のではありますが)いわゆるオシャレな音楽ですね。渋谷系とか。だけど、あの手の音楽にはけっこう毒が含まれていて根岸のような受け取り方をするのは、うーん・・・・・・。しかし実際にはそういうふうに受け取る連中も多かったのでしょうか。僕には知るよしもありませんが。
まあ作者がどれだけ実際に音楽のことを知っているにしろ、伊藤剛さんが以前書いたとおり、音楽に関する知識が正しく描かれる必要性も詳しく描かれる必要性も、このマンガにはまったくなく、アレで正しいのだろうと思う。このマンガを読んで「カヒミはこんな勘違いした田舎者の聴く音楽じゃねえ!」などと怒るのはダメな読み方でしょう。ちなみにぼくはカヒミはろくすっぽ聴きませんでしたが。あんま好みじゃなかったし。当時だったら、シーガルとかの方が好きだったし。
細かい話はいいとして、ギャグマンガとしては良く出来たギャグマンガだと思いますけれど、そこまで傑作とはぼくには言えないかなあ。
うまいマンガだと思う。
でも今(というかちょっと前)の人気ぶりは祭り的でなものだったのではないだろうかと思う。
次巻が出たら買うだろうけど。
資本主義の豚。