モーツァルト生誕250周年でしたっけ

クラシック関係の単語で検索したりしてこのサイトに来たりした人、ガッカリさせませんよ!
新しい世界を体験してって下さいね!
極東の最先端の文化ですよ! ヴェネツィアビエンナーレですよ! ヴェニスって響きがいやらしいですよね! みんな中学生の時そう思ったでしょう! 隠しても無駄ですよ!
そんなわけで今日は友人のO氏に「チケットがあまった」と誘われて「トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン」というコンサートを観にkitaraに行ってきました。ttp://www.toyota.co.jp/jp/community_care/domestic/mecenat/tmp/2006/01/index.html(おっかないので直リンしませんよ!!)
実は去年も同コンサートに行ってるんですけどね。
流石トヨタ! 世界企業! 芸術文化支援ですよ。メセナですよ。メセナってメンスみたいでドキドキしますよね!
札幌はBプログラムというヤツでした。
前半は全部モーツァルト。ああ,やっぱ生誕250年だからモーツァルトですか。みたいな感じです。
前奏曲を省き)二曲目(アリア「汝らに説き明かさん,おお神よ」K.418)と四曲目(モテット「踊れ,喜べ,汝幸いなる魂よ」K.165(158b))ではソプラノ歌手の森麻季さんという人が歌ったんですけれど、良かったですね。ぼくはクラシックでは声楽はあまり好きじゃなくて聴かないから、まあ良し悪しもあんまり信用できませんが、すごくのびやかに、軽やかに、自然に、明朗に、嫌味なく歌い上げてまして、非常に良かったです。
四曲目が終わったところで休憩で、友人O氏と感想を喋りました。
まず、観客の質が悪い。
いや、本当に悪くて。雑音がひどいんですよ。楽章間で拍手するのはまだしも、咳払いとかなんか多い!
まあ去年もトヨタ・マスター・プレイヤーズは客層がライト目で、普段クラシックコンサート行かないけどウィーンのすごい楽団だし値段も安いし、みたいなカンジで皆さんいらっしゃるわけですよ。いえ、僕自身そういう人たちとさして変わらないわけなんですが、もうちょっとマナーとか考えてくださいよ!
ああそうそう、主催の人たちココ見てたら言いたいんですが(いえ、このサイト見てたら恐いですけど)、チラシとかパンフをまとめた袋渡すのはいいんですけどカサカサ言わない袋にして下さい。演奏中にものっそい耳障りです。音のしにくいポリ袋とかにして下さい。チラシ関係は主催の人たちというよりは、kitaraの人たちかなぁ、どっちにしろ、本当頼みます。
本当は、観客が音鳴らないように座席の下に入れておけばいい話なんですけどね。でも客層考えてくださいよ、と。毎年なんですから。
で、ウィーン・フィルの演奏については「やっぱうまいよねー、でもテキトー感や「ついで」感が漂うよねー」というカンジで、最後の本命の曲で締めてくれればまあいいかと。中途の感想は去年とだいたい同じ。
で、後半。
まず、クラリネット協奏曲。
ペーター・シュミードルは信頼してますので(札幌市民ですから。PMFでいつもお世話になってるし)安心して聴けます。
アンコールでプログラムにないクラリネット協奏曲をもう一曲やってくれました。モーツァルトのヤツです。これがなかなかよかった!
で、トリの曲で本命のベートーヴェン交響曲8番です。
あいかわらずいいカンジで客席から雑音が発生します。
第二楽章が終わったところで第二ヴァイオリンの一人が「ガタン!」と立ち上がってステージから捌けて行きました。ビックリ。
なんか同じ第二ヴァイオリンのメンバーもビックリして「どうしたんだ?おい」みたいなカンジでキョドッてます。その人が戻ってこないのでコンマスが時間を埋めるためか調律しだしました。やがてどうやらその人が戻ってこれないっぽく、第三楽章を一人欠けた状態で始めました。
それが!
その出来事がリズムを狂わせたのかなんなのか、第三楽章が酷かった!!
途中演奏バラバラでユルユルで調和なんかなくて緊張感もなくて、ちょっと唖然としてしまいました。
途中何度か手綱を締めなおそう、調和を取り戻そうと頑張るけどまた崩れて、また取り戻してを繰り返して第三楽章が終わって。で、第二ヴァイオリンの人は戻ってこない。そのまま第4楽章。第4楽章は、さっきほど酷いことにはならなかったけれど、決して誉められた出来ではなかったデスね。
終わったー。パチパチパチ。アンコールやってもらわないと困るのでパチパチパチ。
アンコールの曲なんだったけ?忘れた。「雷鳴」だか「稲妻」だかが曲名に入ってるヤツ。
やっぱり第二ヴァイオリンの人が不在なままアンコール。
さっきのベートーヴェンよりは締まってていい演奏でした。比較論で、ですが。


帰り道、友人O氏と今回のコンサートの酷さを語り合いました。
まあ、客層もアレじゃあウィーンフィルの人たちも気合入らないだろうけど(ちょうど静かなところで咳払いとか、そんなのばっかり!)でも今回はやる気なさ過ぎだろう、とか、それでもウィーンでこの値段だったら相応だろう、とか、入場料もっと払うからちゃんとやってくれ、とか。今日一番で気が良かったのはアンコールのモーツアルトクラリネット協奏曲でした。
去年の方がよかったッス。
いや、でも、今日はちょっとひどかったよ。
札幌でこのツアー最後なんだから、最後くらいこうシメましょうよ、みたいな、ねえ?
PMFではよろしくお願いしますよ?